神戸は衰退すべき土地である

前置き

不要という強い言葉を用いていてはいますが、神戸は非常に魅力的な都市であり、神戸に住む人々をバカにするためのブログではありません。

歴史的背景、神戸を支える企業群、かつて株式会社神戸市と言われるほど優秀であったが阪神淡路大震災による壊滅的被害など様々な要因があって現在の神戸があるのは承知していますが、関西地区、正確には大阪平野の港町として神戸が機能していることは適切なのか疑問に思うことがあるため、その旨を記述するブログになります。

なぜ疑問視するのか

端的には下図の通り、神戸の中心地である三宮周辺に地理的余裕がないことが主に問題視している点になります。

f:id:tokuo201:20210129063819p:plain

対案

批判だけではつまらないと思うので、先に対案を記述します。西宮あたりが今現在の神戸の様な港町として機能していた方が良かったのではないかと考えています。

f:id:tokuo201:20210129065404p:plain

理由

主な理由として3つ記述します。

1つ目は三宮以上に地理的余裕がある点です。今現在の神戸の様に人口100万規模の都市であったとしても芦屋、尼崎方面に都市圏を拡大することが可能です。鈴蘭台のようにニュータウンを無理矢理開発する必要もありません。

2つ目は大阪へのアクセスも三宮以上に良い点です。大阪方面への輸送において三宮以上に拡張性があり、そもそも近場であるため効率的です。渋滞ランキング上位常連の阪神間を少なくとも今現在より解消しやすいはずです。さらに欲を言えば、今現在の神戸にあるポートアイランド神戸空港が西宮側にあった場合、新幹線以外でアクセスする必要があるほど遠い都市へのアクセスも良く、大阪平野全体の価値は今以上に高まったと考えられます。(関空に関して最後に補足)

f:id:tokuo201:20210129075305p:plain

3つ目になぜ堺市側が大阪平野の港町として適さないのか記述したいのですが、堺より新幹線によるアクセスにメリットがある点です。今現在の西宮付近の新幹線の路線は山側ですが、もともと三宮の役割を西宮が担っていた場合は普通に路線を通していたでしょう。

神戸港について

神戸港について触れずには終われないので触れていきます。単刀直入に言うと、かつての様な神戸港復活のため税金を投入する必要はないと考えています。

もう少し詳しく記述すると、国際戦略港に東京湾港と大阪湾港が指定されていますが、大阪湾港の代表港を神戸港から徐々に大阪港に置き換えつつ、大阪湾港は名古屋と同レベルの国際拠点港に格下げし、従来のハブ港としての国際戦略港は東京湾港のみとし、別の観点から福岡(+北九州)と札幌に近い苫小牧港を国際戦略港に追加すべきです。以下箇条書きにまとめます。

  • 国際戦略港(京浜、福岡、北海道のみ)
  • 国際拠点港 (阪神、名古屋など)

かつて神戸港シンガポール以上の国際貿易港でしたが、今は関西地区を代表する貿易港と形容する方が妥当な状況です。(昔より貨物量は増えていますが、相対的な地位は大きく下落) https://www.mlit.go.jp/common/001358398.pdf

諸外国が経済力をつけ、東アジアのハブ港として「シンガポール⇄広州(香港)⇄上海⇄釜山」が存在します。国際的なハブ港としてはこれら拠点を考慮した広い視野を持つべきです。その際に大阪湾港と東京湾港とで国際戦略的なハブ港機能を分散させる必要があるのか非常に疑問です。災害のために2拠点を国際戦略港として位置付けたいとする考えであれば、2拠点で可用性を担保しようとすることが間違いです。東京湾港の物量を大阪湾港のみでカバーできるはずがありません。サーバーの可用性と同じです。CPU稼働率70~80%の2サーバーの片方が停止すると、もう片方が2サーバー分の負荷を処理できるわけではないのでもう片方も同時に停止します。災害時のために大阪湾港、名古屋港、仙台港などの主要都市の国際拠点港が一丸となってカバーできる仕組みを構築する方が懸命です。また、南海トラフの様な大規模災害を考慮するのであれば福岡、北海道の方が優位性があります。

上記を読んでくださった方にわざわざ説明する必要はないかもしれませんが、念の為神戸港を徐々に大阪港に置き換える理由を記述すると、神戸にキャパがないからです。

福岡と苫小牧を国際戦略港として重要視する理由については以下の通りです。

福岡の場合、ハブ港として釜山の地位を奪うつもりは基本的にはありません。ですが競争相手を無くした場合、日本にとって釜山港は非常にリスクです。ぼったくられない様に福岡が脅威である必要があります。そのため広島西部から九州北部を代表する港として無理なく機能させ、常に釜山側に問題があれば主導権を奪うことが可能なポテンシャルを維持するべきという理由からです。

苫小牧の場合、北極海ルートが本格的に利用される様になった場合、非常に有益な拠点となることが理由です。韓国全土が焦土化されない限り、日本海を経由して釜山にアクセスすることが可能な点は非常にメリットがあります。また、日本海側の各都市(新潟、金沢など)の物流にも恩恵をもたらします。現状では北極海ルートを活用するには時期尚早ですので、札幌付近の港として無理なく機能させつつ、いざという時のために拡張性を担保すべき重要な港です。

f:id:tokuo201:20210129100622p:plain

ついでに

伊丹空港はもともと関空が完成したら廃止する予定でしたがなぜ存続しているのでしょうか?もともとは地元住民達が騒音などで反対していたにもかかわらず、関空建設後は利便性がいいからという理由で残っていますが、利便性はむしろ悪い方だと思います。地元住民など自動車でアクセスする人達からすると利便性は良い方ですが、関西地区全体で考えると航空写真から見るほどのメリットはありません。乗り換え、モノレールなど非効率なアクセスをしなければならない空港であり、当初の予定通り廃止しても良い空港です。仮に残すとしても改善すべきだと思います。

神戸空港は多少立地は異なりますが、もともと伊丹空港の代替空港として第一候補として考えられていた空港です。しかし住民が建設に反対したために関西国際空港が建設されるに至りましたが、関空建設後に神戸市が勝手に関空建設後に建設しました。何がしたいのでしょうか?先見性が無さすぎます。この点においては神戸市民をバカにせざるをえません。せめて建設するのであれば、高速道路等のインフラも考慮してポートアイランド沖ではなく、六甲アイランド沖にしてください。

その他に個人的に考えているのが、関空建設後に神戸空港を建設するぐらいならば滋賀付近に京都国際空港を建設した方が良かったと思います。関東における成田、羽田の2空港運用の様に、貨物輸送、旅客輸送で互いに協力し、大阪平野だけなく関西地区全域の成長が期待されます。しかし、あくまで関空建設後に神戸空港を建設するぐらいならばであって、理想は当初の予定通り神戸空港関西国際空港として機能し、伊丹空港も廃止です。さらに空港が存在することで船舶にも制限がかかるため、徐々に神戸港が衰退し、代わりに大阪港がより発展できていればなお良しです。

 

pro-elder.hatenablog.com