地理とネットから見えてくる可能性

リモートワークなど、ある程度の物理的な要因を無視できる現状でも完全に地理を無視できるわけではないため、両方を視野に入れつつ考察するブログ

リニア中央新幹線の環境問題を利用して静岡空港駅を獲得しようとする静岡

まえがき

あくまで可能性の一つです。

リニア中央新幹線と静岡

色々なメディアで報道されているので、ここでは端的に記述すると静岡は水資源の環境破壊を理由にリニア中央新幹線の路線建設に反対しています。

環境問題を持ち上げるメリット

本件は実際に水資源の環境破壊が生じる可能性があり、静岡側の主張はもっともです。ただし”本心に”環境破壊を危惧して主張しているかどうかは不明です。

東名間に位置する静岡は昔から地理的に経済的メリットを享受しています。現在は東海道新幹線、沿岸部であることは同じ五街道であった中山道甲州街道を尻目にメリットを享受しています。しかしここにきてリニア中央新幹線により、その優位性の一つが損なわれる可能性が生じています。日本全体のためではない、静岡だけのことを考えた場合にリニア中央新幹線は邪魔な存在です。

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リニア中央新幹線の反対意見として環境問題は都合が良い。実際には静岡経済のために反対している人でも環境問題を持ち上げて反対することは賢い方法です。

経済的に戦争に参加したいアメリカが、国民の支持を受けるために理由を作る手法と同じです。

現代においては環境問題が理由として都合が良い。電気自動車(EV)を利用した経済戦争がその例です。

経済的に反対している人を納得させる方法

すぐに思いつく案は大きく2つ

1つ目は、反対している理由は東海道新幹線で享受してたメリットが損なわれるのではという考えに妥当性がないことを提示すること。

2つ目は、リニア中央新幹線の運用に伴い東海道新幹線でもメリットが増えることを提示することです。

 

1つ目の意見としてリニア中央新幹線において各駅停車の頻度が低い可能性が高いことを記述します。リニア中央新幹線は日本三大都市圏の東京、名古屋、大阪を最速で繋ぐことが最大の長所です。この「最速で繋ぐ」ためには停車駅を極力無くしたほうが合理的です。基本的に東京と名古屋と大阪以外は通過駅であることが好ましく、東京、名古屋、大阪以外の都市にどれほどのメリットがあるかどうが不確かです。

 

2つ目の意見として東海道新幹線のダイヤ、値段の変更を記述します。値段の変更は非現実的かもしれませんが、ダイヤの変更はリニア中央新幹線の存在から静岡を素通りする東海道新幹線の「のぞみ」の必要性が薄まることで非常に現実的です。三大都市圏間の移動はリニア中央新幹線、途中駅の移動には東海道新幹線の方が便利であればあるほど静岡には都合が良い。

その他「静岡空港駅」も欲しいと考えている可能性があります。静岡空港の地下に新幹線が走っており、コストを抜きにしてこの地に駅が建設された場合、すぐ東に静岡市、西に浜松市政令指定都市の両都市が存在する静岡の利便性は非常に高まります。

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さらに評価するのであれば新幹線と飛行機をうまく活用する方法は非常に理想的なインフラとまで言えます。福岡空港のように都市内部に空港を建設する場合、利便性は高いが非常に制約が課されます。一方で広島空港のように都市から離れた場所に空港を建設した場合は利便性が損なわれるが、制約は課されません。もし静岡空港駅が建設されれば良いとこ取りです。

ちなみに新幹線の運賃を気にする人もいるでしょうが新幹線は1駅分の移動であれば1000~1500円ほどです。その値段ですら惜しい人はバスで十分です。

また静岡にはそこまで関係ないかもしれませんが新幹線駅が建設されれば関東の空港のバックアップとして機能することができます。

 

リモート化も進みそもそもの必要性、輸出の見込みのなさ、リニア化に伴う消費電力の多さから個人的には反対意見にも理解はできます。インフラの可用性の観点から中央新幹線を建設すること自体は賛成ですが、リニアではなく普通の新幹線で十分です。普通の新幹線であればスケールメリットによるコスト削減、他にもなるべく南アルプスを突っ切らず茅野市諏訪市付近まで迂回することで極力難工事を避けつつ、地理的危険性の高い松本空港の代わりのアクセス手段としても機能することも期待できます。
とは言え超伝導技術は軍事や量子コンピューター等でも使える重要な技術なので、その活用の場を広げる国家プロジェクトとして、通常の新幹線ではなくリニア新幹線を導入することは非常に有意義なものなのでしょう。

(※「輸出の見込みのなさ」 そんなことはなかった)

 

 

ちなみに静岡県知事の暴走を止める方法として、熱海を迂回する新線建設案の提示による、ある種の嫌がらせも1つの方法です。

熱海は東海道新幹線の中でも急カーブを要するため通過速度は185km/hに制限されています。そのため東海道新幹線の高速化の妨げにもなり、ダイヤを乱すダイヤクラッシャーとして存在しています。箱根は活火山であることから工事が難工事になることや、既にある程度の投資を行なっているので廃線にするのはあり得ませんが、重要性を減らす(これ以上無駄に投資をしないで済む)様にするために熱海迂回ルート計画を提示することで、静岡に圧をかけるのも一つの交渉材料として考慮しても良いかもしれません。

熱海にとってはマイナスですが、日本全体としては東海道新幹線の高速化のためメリットととも言えますが。。

念押し

あくまで憶測です。また実際に環境問題は無視できません。資源の中でも特に生命にとって重要な水資源の問題です。ただ日本の邪魔者で、静岡県知事が心底うざい老害と感じてしまうほど過剰に騒ぎ立てている様に見えるのも確かです。それに静岡県知事が頑固で自己評価が高すぎるめんどくさい系のじじいなら性格的に引くに引けないのかもしれませんね笑

 

あとどうでもいいですが静岡県静岡市浜松市がそれぞれ別の県となるように再編成した方がいいと思うのですがどうでしょう? 浜松は愛知の岡崎や渥美半島も吸収して浜松県として中部地方を意識して行政を行い、静岡は山梨県と統合して富士県として富士山と関東との接続を意識するように行政を行ったほうが良いと思うのですが
もしくは浜松の愛知県編入

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